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【田代学 ダッグアウトの裏側】再建途上だったパイレーツも求めた桑田氏の技術力 若手投手陣らレジェンドの一挙手一投足に刺激 (1/2ページ)

 2006年12月11日付のサンケイスポーツ1面で報じたのが、巨人・桑田真澄投手の米大リーグ・パイレーツへの移籍だった。複数のメディアがレッドソックス入り濃厚と伝えていたので、ネット上には「どちらがスクープでガセか」「本当かい?」などの書き込みがあふれた。

 1992年の地区優勝を最後に低迷していたパ軍が動いた背景には、ジム・コルボーン投手コーチの存在があった。90-94年にオリックスの1、2軍で投手コーチを務め、当時所属していた長谷川滋利やイチローの大リーグ移籍に影響を与えた人物だ。

 再建途上のパ軍投手陣は若手ばかり。「短いイニングなら抑えられるテクニックを持っているし、練習に取り組む姿勢も若手に好影響を与えてくれるはず」。日本で全盛時の桑田を見ていたコルボーン氏は、直前にフロリダ州オーランドで行われたウインターミーティングでGMや監督に強く獲得を進言した。

 すでに38歳だった桑田も、その期待に応えた。春季キャンプではダッシュなどのウオーミングアップから手を抜かず、牽制やバント処理など投内連携の守備練習では手本を示した。一挙手一投足に注目していた若手投手陣は、身長175センチでも日本で通算173勝を挙げたレジェンドから刺激を受け、多くを学んだ。

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