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【神谷光男 スポーツ随想】コロナ禍の初場所完走と“謎のセレブ美女” 知り合いの記者に聞くと… (1/2ページ)

 直前のPCR検査で陽性判明や濃厚接触で65人もの力士が休場。「開催とは狂気の沙汰」などと散々批判を浴びた大相撲初場所は、なんとか15日間完走した。

 白鵬、鶴竜両横綱が休場。綱取りのはずの大関貴景勝は初日から4連敗した揚げ句、10日目から休場したが、“家貧しくして孝子顕わる”とはよく言ったもの。関脇大栄翔が気迫のこもった激しい突き押しで初優勝し、観客を喜ばせた。

 場所直前、ある序二段力士が「コロナが怖いから休場したい」と申し出て、「休む理由にならない」と却下され引退した。SNSを通じて引退発表しネット上では話題になったが、表立った反応はほとんどなかった。

 大相撲はほかのプロスポーツと違い、何か不祥事が起きると「所詮、過去の遺物」の決まり文句で一方的に非難される。八百長、朝青龍、貴乃花親方など一連の問題で相撲協会は対応能力、危機管理能力のなさを露呈し信頼も失った。こんな力士が現れるのも、その名残だろう。

 コロナ禍で感染予防にあらゆる対策を立てて完走し、外出もできないお年寄りなどに数少ない娯楽を提供したのに、「よく頑張った」との声が聞こえてこないのも仕方ないのかもしれない。

 「協会は金のことしか頭にない」と白眼視されても、力士や親方ら約1000人の協会員にも生活がある。中止しても、国が補償してくれるはずはない。何と言われようとやった者勝ちだ。