記事詳細

【実況・小野塚康之 時代を超える名調子】縦断高校野球列島(5)山形 地道な努力に21世紀の花開く山形中央 決定打はプレゼンの「横山投手推し」、力のこもった満点のスピーチだった (1/4ページ)

 山形勢は全国の分厚い壁にぶつかりながら県全体で地道に進歩してきた。その辛抱強さには好感を覚える。

 私にとっては2010年82回センバツに21世紀枠で初出場した山形中央に格別の思いがある。選考過程で大いに興味を引かれた選手がいた上、1回戦の日大三高戦(東京・この大会準優勝)を実況することになったからだ。

 センバツ選考委員会で21世紀枠は、各地区から推薦された困難を乗り越えて前年秋に好成績を収めたチームを対象に、部員たちの校内や地域社会への貢献度などをポイントに選考される。

 一番初めに各地区の高校野球連盟の代表が推薦のプレゼンテーションを行う。この部分だけは報道陣に公開される。聞き応えがある。制限時間は3分30秒、終了の鐘が鳴るまでユニークで真剣勝負のトークが繰り広げられる。

 戦力自慢はもちろん、地元での住民との触れ合いの様子を情景が浮かぶように決め細かく表現したり、野球部への期待をお国言葉を織り交ぜて和やかにアピールしたりとその地域の盛り上がりも伝わってくる。だから3校に絞り込むのは大変だ。ノミネートされるのは北信越・東海以東の東日本で5校、近畿以西の西日本で4校だ。東西それぞれに順位を付けて1校ずつを選び、そのあと、決定した2校を除く全国の中から3校目を選ぶシステムだ。

関連ニュース