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【ロバート・ホワイティング サクラと星条旗】田中将大の復帰は運命のタイミング メジャー7年、安定の実力と評価もコロナ禍では必ずしも必要とされず (1/5ページ)

 田中将大(32)が日本に帰ってきた。

 ヤンキースで7年。毎年のように2ケタ勝利をあげ、大試合に強い投手との評判を残して、古巣・楽天に戻った。シーズン24勝0敗という前代未聞の成績を残し、日本一に輝いた2013年以来、8年ぶりだ。

 剛速球を駆使するエースではなくなったが、ヤンキースにとって、確実に試合を作る貴重な“財産”だった。

 チームメートの誰からも愛され、「愉快で面白い男」という評判をとった。ヤンキースは残留を希望した。少なくとも公の場では、そのような口ぶりだった。田中自身も復帰会見で「ヤンキースと再契約してまだプレーがしたいという思いがあった」と話した。

 しかし、コロナウイルスの蔓延がすべての歯車を狂わせた。AP通信は各球団が無観客で試合をすることで1試合につき64万ドル(6600万円)の損失を出したと報じた。入場チケット収入は球団の総収入の40%から51%を占める貴重な財源だ。

 ヤンキースは世界でも最も資産価値の高いチームの1つで、経済誌「フォーブス」はそれを50億ドル(5200億円)だとしている。例年通りなら、年間82試合の主催ゲームで、チケット収入は3億3600万ドル(350億円)。広告、売店、駐車場料金などの収入、8000万ドル(83億2000万円)も消滅した。球団が数字を公開していないため、あくまで推定だが、損失は球団経営に重くのしかかった。

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