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川淵氏登板、海外の反応は…薄い ESPN・BBCなどは「森氏辞任へ」の一報のみ

 海外メディアは12日までに森氏辞任のニュースを相次いで報じた。女性蔑視発言で組織委のトップが辞任するという事態に東京五輪の信用は世界的に失墜している。川淵氏への評価、今後、川淵氏で東京五輪がどうなるかなどの詳しい論評はまだこれからだ。

 ニューヨーク・タイムズ紙は「森氏、辞任の方向」と東京発で第一報。森会長の女性蔑視発言を「金メダル級」と批判した国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」(HRW)の土井香苗日本代表のインタビューを掲載し、「女性の権利に対する小さな勝利だが、これでスポーツ界が変わらないと成功とはいえない」とのコメントを伝えた。川淵氏に関しては「後任は川淵氏で固まった」と数行の紹介にとどまった。

 シンガポール紙「ストレーツ・タイムズ」は「東京五輪選手村の村長で日本のサッカー界のトップだった84歳のサブロー・カワブチが追い詰められたモリにかわって東京2020のチーフになる」。

 米スポーツ専門局「ESPN」、英BBCテレビ、英紙「ガーディアン」、イタリア紙「ローマニューズ・トリビューン」は「森氏辞任へ」の第一報だけ。

 わずかにロイター通信が川淵氏の人となりを紹介している。

 「日本でサッカー人気を高めた人物でFIFA(国際サッカー連盟)のゼップ・ブラッター元会長と親しい。東京五輪選手村の村長になったときには『人生最後の大仕事』といい、コロナ禍で取り沙汰される無観客試合には『開催の意味がない。調味料なしで料理するようにものだ』と語っている」などと報じた。

 シカゴに本拠をもつスポーツブログ「デッドスピン」は「テニスの全豪オープンは1200人の選手で苦労している。東京五輪は1万1000人以上。もうこの大会はやめる必要がある」とし、川淵氏には触れなかった。

 前回の東京五輪に関する著書「1964 日本が最高に輝いた年」がある米国人ジャーナリストのロイ・トミザワ氏は「ザ・オリンピアンズ」というブログに「新しいボスは古いボスと同じか? 川淵氏は確かに日本スポーツ界のレジェンドだが、年齢は森氏より上で独裁的な手法は森氏に似ている。女性に対する態度も不明だ。東京五輪までわずか5カ月。人々はやや冷ややかな目で見ている」と厳しかった。

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