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迷走の組織委 コロナ禍の五輪、危険水域へ 会長交代に英紙「禁じ手の政府介入…余りにも不透明」 米紙「不確実性は増している」 (1/2ページ)

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長交代を巡る混迷は深まる一方だ。12日に女性蔑視発言で引責辞任を表明した森喜朗会長(83)の後任とみられていた日本サッカー協会の川淵三郎元会長(84)が一転、就任を辞退した。一連のドタバタには、国際オリンピック委員会(IOC)が五輪憲章で厳しく禁じている政治介入との批判も上がっている。あまりにも不手際の多い東京五輪に信頼は失われていくばかり。開幕まで5カ月での異常事態続出で日本は今、最も世界に恥をさらしている。東京五輪は危険水域といわざるを得ない。 (編集委員・久保武司)

 森氏は辞任表明を前に、11日に川淵氏に新会長就任を打診した。受諾した川淵氏が報道陣の取材に応じてこれを認めたことで、新会長就任は既成事実化。森氏から伝え聞いたとする菅義偉首相やIOCのバッハ会長の意見まで披露し、森氏を相談役に据える私案にも言及してノリノリだった。

 ところがこれが政府の逆鱗にふれた。「しゃべりすぎ」とされたのだ。大会関係者からも「早過ぎる。いかがなものか」との苦言が出た。11日夜には気をもんだ組織委の武藤敏郎事務総長から何度も電話を受け、川淵氏は翻意を決めたという。

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