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【山本幸路 ドーパミンゴルフ】ルールを覚えよう、地面に食い込んだボール編 「間違っても仕方ない」と判断されれば無罰

 1月末のファーマーズインシュランスオープン3日目に、ロリー・マキロイ(英国)とパトリック・リード(米国)のボールが地面にめり込み、その救済処置が議論になったのはご存じでしょうか。問題になったのは着弾の勢いでめり込んだのかどうかでした。

 打球の勢いでボールが地面に食い込んだ場合は、埋まったボール位置からピンに近づかないワンクラブ以内に、膝の高さからドロップすることになります。今回は2人ともこの救済措置でドロップしたのですが、その後にボランティアが踏んだために埋まったことが分かりました。

 何者かに踏まれて埋まったボールは、動かされたボールの扱いとなります。このため、ドロップではなく、元のボール位置にリプレースすることになります。つまり2人とも処置の方法が違っていたことになるので、ペナルティーを受けるべきではないかという議論になったのです。

 結果的に今回の場合は、ペナルティーは付加されないという結論になりました。2人ともボールの勢いで埋まったと認識しており、踏まれたという認識はなかったと判断されました。故意にルールを悪用したわけではなく、ドロップすることでルールを正当に扱ったと判断されたのです。

 事実は踏まれたボール、つまり動かされたボールでしたが、その事実をプレーヤーが知る由もなかった場合は、ルールの判断も変わるということです。ゴルフの基本理念、公正の理念から、故意に行われたと考えられるときには重大な違反となりますが、間違っても仕方がないと判断される場合は、ペナルティーは付かないのです。知り得る事実の中で公平性を持ったルール判断を下していればいいということです。

 ボランティアはロストボールにならないようにボールを捜索してくれます。ボールを踏んでしまうこともあるでしょう。ただ、もし踏んだことに気がついて、それを申告してくれていれば、そもそも2人は、誤った救済処置をしなくて済んだかもしれません。

 (モデル・野田スミレプロ、撮影協力:ZEN GOLF RANGE 葛西店)

 ■山本幸路(やまもと・こうじ) 1974年、北海道生まれ。2000年にツアーデビューし、07年に関西オープンで優勝。11年に高山忠洋のコーチとして賞金ランキング2位。CS番組「ゴルフ革命」(日テレG+)に出演しているほか、雑誌でも活躍中。

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