記事詳細

【中山徹 俺にも言わせろ】完全復活目前にもがく元世界1位スピース 「勝ちたい」を「負けるはずない」メンタルに変えろ (1/2ページ)

 ジョーダン・スピースが2試合続けて最終日を首位で迎えたものの、結果は4位タイ、3位タイ。4年ぶりの優勝には届かなかった。

 勝ちたいと思えば思うほど、プレッシャーはより強まる。いつもどおりのスイングはできなくなり、ショットが乱れやすくなる。バックナインや最終ホールに近づくほど、この傾向は強まってくる。元世界ランク1位のスピースでさえ、完全復活を目前にしてもがいているように見える。

 俺の話で恐縮だが、レギュラーツアー時代、初優勝を逃す痛恨の1打を何度も経験した。単独首位で折り返したNST新潟オープンでは10番ティーショットを左OB。KBCオーガスタでも単独首位で後半に入ってショットが引っ掛かり始めてボギーとパーを交互に繰り返し、優勝争いから脱落したんだ。勝ちたい思いからバタバタしたプレーを繰り返すのは優勝経験のなさ、プレッシャーをはね返せないメンタルの弱さだった。

 でも、勝てない経験を積み重ねたおかげで、シニア入り後にツアー優勝を飾れたし、賞金王のタイトルも奪取できたと思う。シニア初優勝(1997年キャッスルヒルシニア)を遂げたときは、17番ホールで追いつかれる試合展開だったが、まったく焦らなかった。「ドライバーは俺の方が飛ぶ。アイアンは切れている。この試合で一番うまいのは俺だ!」と強い気持ちで最終ホールに臨めた。

関連ニュース