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嫌がる「橋本聖子新会長」でムリヤリ一本化、森氏“院政”へ 五輪組織委人事問題 批判噴出で再び空中分解の危機 (2/3ページ)

 しかし、これを察知した小池百合子都知事は、小谷実可子スポーツディレクター(54)を推す動きを活発化させた。小池氏は森氏と犬猿の仲であることから、橋本氏の就任には否定的。小池氏と橋本氏は東京五輪のマラソン札幌移転問題でも対立した。そこで小池氏は森氏と不仲だった日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和前会長にかわいがられた小谷氏を推したのだ。

 小谷氏は国際感覚に優れ、英語も堪能。意欲もあったとされるが、政財界との調整能力は低く、小池氏の影響力が強くなるのは必至。小池氏とは水と油の菅義偉首相にとって、小谷氏は最も避けたかった。

 JOCの山下泰裕会長(63)も候補とされたが、橋本氏が固辞する可能性に備えて、組織委内部から発信された、いわば“ダミー”だったとの見方もある。

 森氏の辞任表明直後には、元日本サッカー協会会長の川淵三郎氏(84)も森氏側から担がれたが、森氏とソリの合わない菅首相の意向がにじみ出して頓挫。このときも“密室”での決定による川淵氏推しが問題とされたが、「今回の橋本氏での決定もまた同様」との批判を浴びている。

 橋本氏が受諾すれば森氏の“院政”が確実といわれている。2019年の五輪相就任の際には「彼女のことは“娘”だと思っている」とコメントした森氏。橋本氏も「私にとって“政界に導いていただいた父”です」と返している。