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元夕刊フジ評論家・安田猛さん偲ぶ 「長嶋さん、王さんに一度でいいから投げてみたかった」 後にスコアラー転身、イチロー対策にノムさん絶賛 (2/2ページ)

 ONとの初対決はプロ4試合目、72年4月22日の後楽園。「王さんには頭が真っ白になってストレートの四球。次の長嶋さんも2つボールで6球連続。3球目を打ってくれて三ゴロ。ベンチに帰って“ふーっ”ってため息をついて。うれしかったね」と目を細めた。

 球団史上初の日本一となった78年は開幕投手。93年の日本一は投手コーチだった。そしてスコアラーに転身した95年に、当時の野村克也監督が絶賛したのが、オリックスとの日本シリーズでのイチロー対策だ。

 安田さんは「普通フォークを低めに投げれば、どのコースでも空振りか凡打するのに、イチローは外角じゃないと拾っちゃう。これが一番記憶に残っている。別格だったね」と振り返った。それでもノムさんの高い要求に応えて攻略法を練り、ヤクルトはイチロー封じに成功。イチローは第5戦で先制本塁打を放っているが、「“よかった”と思ったよ。それぐらい抑えちゃったからね」と話したところに、人の好さが伺えた。

 タレントの出川哲朗が安田さんの大ファンであることは有名。一昨年のスワローズレジェンドマッチでは、始球式の出川にボールを手渡した。昨年2月に急逝したノムさんに今ごろ「なんや、早いやないか」とボヤかれながらもヤクルトに尽くした人生を労われているに違いない。(塚沢健太郎)

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