記事詳細

話題の“超大型新人”巨人・秋広はなぜドラフト5位まで残っていたのか

 巨人・秋広優人内野手(18)=二松学舎大付高=が高卒新人では王貞治以来、球団62年ぶりの開幕スタメンへばく進中だ。202センチの長身をもてあますことなく、軽やかなバットさばきを見せる超大型新人は、なぜ昨秋ドラフトで5位まで指名されず残っていたのか。

 秋広は3日のオープン戦デビューから4打席連続で三振も、驚異的な適応力を発揮。7日の日本ハムとのオープン戦(札幌ドーム)では、第1打席でドラフト1位・伊藤の外角高め148キロを左前へ。3打席目は変則右腕の鈴木健から143キロを中前に運び、初の1試合2安打を記録した。

 「試合前に原監督から『体が突っ込んでいる。内角、外角、どの球でもセンター返しの意識で』と指導をいただいて、ポイントを近くに置くように意識しました。試合でもそれが出せたと思います」。そう喜ぶ笑顔もまだあどけないが、指揮官は「周りのレベルが高まれば、そこに合わせて適応できる。出てきたころの(坂本)勇人がそうだった。教えてできるものではない」と高く評価。ドラフト前の会議で映像で確認した際、「絶対に獲ろう」とスカウトに念を押したといい、指名後には「よく5位まで残ってくれていたものだね」と胸をなで下ろした。

 これほどの逸材が実際、なぜ上位で指名されなかったのか。パ・リーグ球団のスカウトは「去年の高校生はコロナ禍でほとんど視察ができておらず、評価できるだけの材料をそろえられなかった。高校生で上位指名されたのは、早くから活躍してデータが豊富にあった高橋宏(中日1位)や中森(ロッテ2位)ら。評価の材料が足りない高校生に上位の枠は割けない。基本的には大学と社会人を上位指名する安全策を採らざるを得なかった」と解説する。

 3年生になって頭角を顕した秋広は、「担当スカウトでも視察できたのは2試合くらい。コロナのせいで正当に評価されなかった選手は少なくない」と同スカウト。逃した魚は破格の大きさだったか。(片岡将)

関連ニュース