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【ロバート・ホワイティング サクラと星条旗】選手侮辱で辞任、マリナーズのマザー元球団社長の暴言 「無神経で狭量」なコメント、実はメジャーフロントのDNA!? (5/5ページ)

 しかし、今回、マザーはこれまで公に語られることのなかったオーナーたちの心の内、彼らの目的は金であり、最高の選手をフィールドに送り出すことではないことを暴露してしまった。通訳、スカウトにかかる細かい金にうるさい一方で、チームが再建途上であっても、スター選手には大金を払う体質には、もう笑うしかない。

 メジャー選手会の要職にあるヤンキースのエース、ゲリット・コールは「全ての選手はマリナーズのこの男の記事を読むべきだ。選手は金を生む道具だと言った。ひどい言い方だ。うんざりだ。選手はこれで目が覚めたろう。どうやってこうした状態を直していけばいいのか、まだわからないが、ひどいということだけはよく分かった」

 マザーの発言で、2021年に選手のストライキが起きる可能性が高まった。田中将大と菅野智之は正しい選択をしたといえるだろう。 (敬称略)

 ■Robert Whiting 作家。米ニュージャージー州生まれ。『和をもって日本と成す』(1990年)で日本のプロ野球の助っ人外国人を描き、独特の日米文化比較論を展開した。この逆バージョンともいえる本コラム「サクラと星条旗」は2007年から好評連載中。