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【江尻良文の快説・怪説】無意味ではない広島の大勝 2年連続最下位のヤクルトにだけは絶対負けられない

 17日、神宮球場で行われた、昨季セ・リーグ6位のヤクルト対5位広島のオープン戦。11対0で広島が大勝した。ともに今季も戦力的には十分とは言いがたく、両チームの最下位争いを予想する声もある。それだけに広島にとって先手必勝は無意味ではないだろう。

 「丸が巨人にFA移籍したら、広島は元の弱小球団に逆戻りするとは思っていたし、公言もしていた。が、それにしてもひどすぎる」

 広島OBは嘆きつつ、同時に怒りも抑えられない。それも無理はない。今季も、投打ともに頭ひとつ抜けている巨人がリーグ3連覇を達成する可能性が大だ。それに対し、広島は4位、5位と来て、今季も2年連続最下位のヤクルトとの争いは避けられないだろう。

 すっかり「元の弱小球団」に逆戻りしているのだから、OBたちにとって救いはない。なにしろ過去に15年連続Bクラスという、とんでもない弱小記録があることを熟知している面々とすれば、「せめて最下位だけは勘弁してくれ」の思いだろう。

 昨季は「5年連続して巨人戦には勝ち越し中」という、唯一誇れる記録までもがストップしている。緒方監督が、2016年から18年までリーグ3連覇した快挙もはるか昔のような気がしてくる。

 緒方監督が退任し、佐々岡監督にバトンタッチしたのは、「日本一になれなかった」というのが理由だったが、今、考えれば、とんでもない高望みだった。

 だからたかがオープン戦とはいえ、2年連続最下位のヤクルトにだけは絶対に負けられないのだ。(江尻 良文)

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