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【江尻良文の快説・怪説】楽天、怪我の功名? 田中将の登板回避で投手陣発奮なら離脱期間がリーグ序盤で最大の見どころに

 日本ハムとの開幕第2戦(楽天生命)に楽天復帰登板の予定が、右足ヒラメ筋損傷で回避となった田中将。それでも開幕投手の涌井が7回無失点で勝利投手。改めて楽天の強力先発投手陣がクローズアップされたかたちだ。

 「ウチは田中1人の投手陣ではないから。開幕投手の涌井はじめ岸、則本もいる」

 石井監督や楽天関係者がこう強調していた通り。田中将の離脱は痛いが、代役の涌井が好投したのは不幸中の幸い。確かに楽天の投手陣は期待が持てる。

 パ・リーグ関係者もホッと一息だろう。なにしろ5年連続日本一を目指す巨大戦力のソフトバンクがいるだけに、最初から独走される展開ではペナントレースの興味が薄れる。対抗馬と評価されていた楽天がいきなりつまずいては、ファンは冷水をかけられたようなものだ。

 楽天投手陣が実力通りの働きをすれば、パ・リーグのペナントレースは面白くなる。田中のリタイアをきっかけにして序盤から楽天の投手陣が発奮する展開になれば、これは怪我の功名?といえるかもしれない。

 ちょっと気が早いが、ソフトバンクに2年連続日本シリーズで4連敗という屈辱を味わわされている巨人にとっても、楽天の戦いぶりは気になるところだろう。「ソフトバンクが相手では何回やっても勝てない」と、あきらめの心境の巨人ファン、セ・リーグファンの中にも、楽天の善戦に対する期待はあるだろう。

 田中は復帰まで3週間という見通し。それまで楽天がどんな戦いをするか。パ・リーグ序盤の最大の見どころといえる。(江尻良文)

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