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【ロバート・ホワイティング サクラと星条旗】あわやマー君も被害「ヘイトクライム」を冷静に考えよう 「爆弾仕掛ける」脅迫、白人優位社会の脅威 (1/4ページ)

 アジア人やアジア系米国人に対するヘイトクライムが、米国内で急増しているとの調査結果が相次いで報じられた。

 サンフランシスコでは84歳のタイ系米国人男性が歩道で突き倒され死亡。ロサンゼルスのコリアタウンでは27歳のデニー・キムさんが暴漢に襲われ殴打された。「お前は中国のウイルスを持っているだろう。中国に帰れ」と罵られたという。ニューヨークでは61歳のフィリピン系米国人男性が地下鉄の車両内で顔を切られた。

 ニューヨーク市では2020年にアジア系米国人29人が人種差別に起因する理由で襲われたと市警察が公表。うち24人はコロナウイルス禍が動機だった。

 ドナルド・トランプ前大統領がコロナ禍を「武漢発だ」と非難したことが原因だとする見方や、パンデミックとストレスがマイノリティーに対する差別意識を増幅させたとの指摘もあった。理由はどうあれ、状況は悪化の一途だ。

 日本人も例外ではない。一般的な米国人には中国人、韓国人、日本人の見分けがつかない。

 昨年春には、日本人女性観光客がマンハッタンを歩いていて、通行人に地面に押し倒された。

 9月にはニューヨークを拠点に活躍するジャズピアニスト、海野雅威さんが自宅アパート近くで8人から暴行を受け、骨を折る大ケガを負った。犯人グループはティーンエージャーで「中国人だと思った」と供述した。