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【実況・小野塚康之 時代を越える名調子】限界を見た剛腕、中京大中京・畔柳の行方 速球押し以外も相当なレベル (1/2ページ)

 投げる姿に最も惹き込まれたのは中京大中京の剛球右腕、畔柳亨丞だ。ダイナミックという点では他を圧倒している。

 まず体が凄い。とりわけ頼もしい下半身。お尻の筋肉が盛り上がり、太腿もパンパンに張っている。超高校級だ。

 フォームが豪快だ。どっしりとした下半身に乗せて、バネ仕掛けの人形のように物凄い勢いで上半身を縦回転させる。よく「思い切り腕を振る」と言うが、これは畔柳のためにあるような表現だ。プロ野球では力まない投法、“力感のないフォームから球威を求める”スタイルが広がり始めているが、畔柳は全く逆だ。

 準々決勝までの3試合で2完封、25回を完璧に抑え込んで来た。ピンチやここ一番はトップギヤの直球勝負だ。球速があるから、コースに決まれば打者は手も足も出ない。ボールでも高めや体の近くはことごとく空振りする。この投手の行方が気になっていた。

 準決勝でチームは敗退した。畔柳は先発しなかった。体調が万全でなかったからだ。それでも苦しい展開で登場し、反撃の態勢を作る好リリーフをした。ただしスタイルは違った。スライダーやチェンジアップを駆使した。

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