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【小田幸平 ODAの第2捕手目線】大城か炭谷か どうなる?巨人の正捕手問題 

 開幕前から心配していた通り、正捕手として起用されている大城卓三捕手(28)の守備面が巨人の弱点としてクローズアップされています。

 昨季打率・270、9本塁打でベストナインを獲得した巨人待望の「打てる捕手」ですが、捕手に求められるのはリードやキャッチング、盗塁阻止など守備面が第一。残念なことに大城のリードや二塁送球の際のステップワークにはいまだ改善が見られません。

 特に、配球面では対打者でしか考えられていないように見えることが気になります。配球は複数の要素の絡み合いから最適解を導き出していく作業。得点差、塁状況、上位打線か、下位打線への流れか。前の打者、いま打席に立っている打者の前の打席はどうだったか。前の試合ではどうだったか。ただ投手の得意な球を勝負球に使えばいいというワケではないのです。

 何よりも優先すべきは投手のその日の状態。得意なボールでも使えないと判断すれば捨て石にする覚悟も必要になります。大城のリードからはこれらの状況の有機的なつながりが見えず、臨機応変な対応ができていないように感じます。

 現状では炭谷銀仁朗捕手(33)を先発で起用した方が守備が落ち着くのではないでしょうか。私は炭谷の守備をセ・リーグで最も高く評価しています。先発投手に頼った試合運びをしている今、状態の悪い投手でも試合を作らせることのできる炭谷の守備能力を使わないのはもったいない。

 8日の阪神戦(甲子園)では炭谷を捕手、大城を一塁で起用しました。が、一塁はコロナ感染で離脱していたウィーラーや中島、あるいは新外国人のテームズやスモークが1軍に合流すれば彼らに奪われるポジションです。その時、大城を正捕手として起用し続けるか否かは巨人が落ち着いた野球ができるかどうかの分かれ目になりそうです。 (元巨人、中日捕手 小田幸平)

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