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阪神・佐藤輝、甲子園初アーチで天敵の広島・森下を攻略 4年ぶり貯金「8」

 阪神・佐藤輝明内野手(22)=近大=が14日の広島戦で放った甲子園初本塁打は、単なるメモリアルアーチの域を超えて、新人離れした大物ぶりが凝縮されていた。

 相手先発の森下暢仁投手(23)は阪神にとって、昨季から5戦4敗の天敵。前回3月30日の対戦でも6回無失点に抑えられ、佐藤輝も2打席連続三振を喫していた。

 この日は2回の第1打席で四球を選ぶと、1点リードの4回無死1塁で迎えた第2打席では、甘いカーブに体を泳がされながらもバットを振り切り右中間へ4号2ラン。「なんとかやり返したいと思っていた」。舐められたら終わりのプロの世界で、2度目の対戦できっちりやり返した。

 本拠地初のお立ち台で「何とか打とうと強い気持ちで打席に入った。甲子園で打てて一番よかったです!」と胸を張ったルーキー。戦前まで防御率0・00と今季絶好調の右腕を打ち砕く、価値ある一打にチーム内での評価もうなぎ登りだ。

 球団関係者は「ウチはこれまで森下には150キロ台の速球とカーブ、フォークの緩急にやられ続けた。今日も早い回に捉えないと後手に回りそうな展開で、一番経験が浅い佐藤が狙い球を打ち、最高の形で結果を出してくれた」と絶賛。苦手としてきた好投手から5点を奪い攻略する呼び水となった1発は、リーグワースト24三振を補って余りある。

 投打がかみ合い4連勝のチームは4年ぶりの貯金「8」。この調子で首位を快走していけば、低打率ながら4試合に1本ペースでアーチをかけるルーキーに、過剰な期待も余計な重圧もかけずに済む。(山戸英州)

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