記事詳細

松山英樹はなぜマスターズで勝てたのか、その2 “ガラスのグリーン”攻略した短めのフォロースルー、ツアーコーチ・石井忍が解説 (1/2ページ)

 松山英樹選手(29)は大会4日間、何度もピンチに遭遇しました。しかし、これを切り抜けられたのは、鉄壁のショートゲームがあったからです。

 第3ラウンドは、1イーグル、5バーディーで圧巻の65というマスターズでの自己最高スコア。ノーボギーでしたが、実は18ホール中、6ホールでパーオンを逃しながら、寄せとパットでスコアをつくりました。

 松山選手のアプローチショットのうまさは、入射角の浅いシャローなインパクトであるため、出球の角度やスピンコントロールにたけている点にあります。それを可能にしているのが、独特のダウンスイング時の低いハンドポジションです。

 クラブヘッドもグリップもスイング中の軌道は弧を描いていますが、インパクト付近を厳密に見ると、ヘッドの最下点と手元の最下点にはズレが生じます。ダウンスイング時、右太もも付近で手元が先に最下点を迎え、その後ボール付近でヘッドが最下点を迎えるのです。

 つまり、インパクト時に手元はすでに最下点を過ぎており、上昇している最中にヘッドがインパクトを迎えるのです。このためダウンスイングで手元は低くなければならず、高ければアーリーリリースとなってしまいます。松山選手はインパクト前の右太もも付近で、手元がかなり低くポジショニングできるようになっていることで、自由自在のコントロールが可能になり、オーガスタの“ガラスのグリーン”に対処できたのです。

関連ニュース