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阪神・佐藤輝、新人離れした「切り替え」の早さ 破格の厳しいマークに耐え…2戦連発&賞金100万円GET!

 阪神・佐藤輝明内野手(22)=近大=は15日の広島戦(甲子園)で、バックスクリーンに突き刺さる2夜連続の5号2ラン。新人には破格の厳しいマークに耐えながら、切り替えの早さで自らを支えている。

 2回に右翼への飛球を鈴木誠が見失いラッキーな二塁打で出塁すると、続く4回には左対左を苦にせず、相手先発の床田の内角球を強振。「やや詰まり気味だった」と振り返るも、推定飛距離131メートルの大アーチを架けた。バックスクリーン弾に「DAZN」から贈られる賞金100万円も適用第1号となり、「最高の形で追加点が取れた」と満足げだった。

 広島も意地を見せ、残り2打席は大物新人を崩そうと2三振を奪ってみせたが、ライバルの巨人OBから「心配無用」のお墨付きだ。佐藤輝の特徴として「結果を引きずらないところに強みを感じる」と指摘する。

 経験が浅い若手打者の通過儀礼として、前打席で抑えられた球種やコースを意識するあまり、高めのつり球など打てないボールを追いかけ負のループにはまるのはおなじみの光景だが、佐藤輝はモノが違う。

 同OBは「凡打直後の打席でもお構いなしにどんどん振るね。コーチの『結果をいちいち気にするな』という指示をよく理解している」と認め、逆の例に巨人でかつて将来を嘱望された大砲候補を挙げる。

 東海大相模高からドラフト1位で入団した大田泰示外野手(30)のことだ。「厳しい攻めに参ってしまい、最後は打てた球まで捉えられなくなった。佐藤のように少しでも切り替えができていたら、うちでも花を咲かせられたのに」。何度も1軍でチャンスをもらいながら結果を残せず、トレード先の日本ハムでようやく開花に至った。

 驚弾を生み出す圧巻のパワーにばかり目を奪われがちだが、若虎はハートにもプロ向きの大きな武器を携えていた。“引きずらない男”が甲子園を舞台に躍動し、首位を走るチームは今季初の5連勝を決めた。 (山戸英州)

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