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バイデン政権の“副作用” 巨人・守護神デラロサ、約1カ月も離脱

 巨人の守護神ルビー・デラロサ投手(32)が15日、米国の市民権申請手続きのため離日。出場選手登録を抹消された。チームにとって痛い守護神の長期離脱は、1月に発足した米バイデン政権の“副作用”だ。

 前夜14日の中日戦(東京ドーム)でリーグ最多タイ5セーブ目を挙げ、ここまで防御率0・00を誇る抑えが開幕早々、なぜチームを離れるのか。原辰徳監督(62)は15日、「元気でまた早く会えることを願うと。彼のファミリーにとっても、とても大事なこと。そこは尊重した。大統領が代わってかららしいね。バイデン大統領になられてから、米国に行かなければならなくなったみたい」と事情を説明した。

 デラロサはドミニカ共和国出身だが、現在は家族とともに米国に生活拠点を置く。トランプ前政権時には市民権保持者の家族の移住は事実上の全面停止状態だったが、民主党への政権交代で移民政策も方針転換。市民権取得の道が緩和された。

 一方で、仕事などで米国外で生計を立てる人も米国での面接や帰化宣誓式に出頭する必要が生まれた。デラロサの一時渡米もUSCIS(米国市民権・移民業務局)から帰化宣誓式に召喚されたのが理由。宣誓式を終えて日本に戻った後は、新型コロナウイルス対策で2週間の隔離期間が課されるため、離脱は約1カ月に及ぶとみられる。

 百戦錬磨の指揮官は「まあ、それも仕方ない。従いながらね。やり繰りは今始まったことじゃない。必ずそこをカバーする戦力は出てくる。決してマイナスと思わない。むしろプラスにする」と受け止め、代役の抑えは「種明かしはしない。楽しみに見ててよ」と予告。4点リードの9回にマウンドに送ったのはブラジル出身の剛腕、ビエイラだった。

 自慢の速球を狙われ、先頭打者から連打を浴びるなど滑り出しはやや不安ながら、監督通算1100勝目を挙げた名将は「全く気づいておりませんでした。まだまだ生まれたてのホヤホヤという気持ちでね、日々臨んでおります」と不敵に笑った。

  (片岡将)

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