記事詳細

甲子園はもはや人災? 力尽きた中京大中京・畔柳、あるスカウトの悲鳴「1週間で500球制限。意味のなさ最悪の形で証明された」 (1/2ページ)

 1日に東海大相模高(神奈川)の優勝で幕を閉じた第93回選抜高校野球大会で大きくクローズアップされた高校野球の球数制限問題。喉元過ぎれば何とやらで、世間ではすっかり話題に上らなくなったが、選抜大会で初適用された「1週間で500球以内」とする投球数制限は現場の指導者に重い問いかけを残した。

 選抜で球数制限が注目されたのは、大会屈指の右腕だった中京大中京高のエース畔柳(くろやなぎ)亨丞投手(3年)が準決勝で見舞われた必然のアクシデントが大きなきっかけだった。

 初戦が大会第6日と遅かった中京大中京は準決勝までの4試合が1週間の中に詰め込まれる過密日程に。準々決勝までの3試合で先発した畔柳は投球数制限もあって準決勝では先発を回避しリリーフに回った。だが、5日間で379球を投げ抜いてきたエースの右腕はすでに限界を超えていた。準決勝・明豊戦の4回2死から登板したが最速151キロの快速球は見る影もなく、31球で降板。試合後の「肩を作っているときから肘が重くて、力が入らない状態だった」との言葉には悲痛さだけが漂った。

 この登板をつぶさにみていたあるスカウトは「1週間で500球という制限の意味のなさがこれ以上ない最悪の形で証明された。これは高野連による人災ですよ。夏の予選はすぐに始まる。1試合当たりの球数の制限やイニング制限、過密日程の解消は早く改善するべき」と怒りとともにぶちまけた。

関連ニュース