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阪神、優良助っ人ぞろいゆえの悩み サンズ、ロハス同時起用で佐藤輝が割を食う

 コロナ禍で来日が遅れていた阪神の新戦力の目玉、メル・ロハス・ジュニア外野手(30)=前韓国・KT=とラウル・アルカンタラ投手(28)=前韓国・斗山=が19日、入国後の隔離期間を終えて入団会見。「勝っているチームはいじるな」の格言もあるが、首位を快走するチームに両助っ人が加わって鬼に金棒となるのか。

 巨人との争奪戦を制して獲得した韓国リーグ昨季2冠の強打者、ロハスは隔離中も体を動かしていたといい、「いつでもいける。優勝に導く」と意気込み。同じく昨季韓国で20勝の右腕、アルカンタラも「早くプレーしたい」と胸躍らせる。

 球団は矢野燿大監督(52)の意向をくみ、昨季の2位躍進を支えた外国人8人体制を今季も維持。現在1軍ではマルテとサンズが打線の中軸を務め、ガンケルは先発で4勝、抑えのスアレスも5セーブと、いずれもチームの開幕ダッシュに大きく貢献している。

 外国人の1軍登録は今季もコロナ特例で5枠に拡大され、ベンチ入りは4人まで。現状空きは1枠しかないが、ロハスは今季推定年俸2億6000万円、アルカンタラも同2億1000万円と大枚をはたいているため、セ・リーグ他球団幹部は「調子のよしあし関係なく、1軍に上げないと費用対効果の面で難しい」とみる。両助っ人を昇格させた場合、少なくとも1人は1軍からはじき出されるが、誰を選ぶか指揮官の悩みどころだ。

 先発のガンケルとアルカンタラを説得のうえ、登板翌日に交互に登録抹消すれば、抑えのスアレスを固定しつつ、助っ人野手3人体制も可能ではある。ただ、サンズとロハスの同時起用で外野2枠が埋まれば、すでに5本塁打の大物ルーキー・佐藤輝が割を食うことに。選手全員にいい顔をしながら勝つのは至難の業だけに、矢野監督もうれしい悲鳴を上げてばかりではいられない。(山戸英州)

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