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“ポスト北島”佐藤翔馬、重圧どこ吹く風の金メダル宣言 世界歴代2位のタイムで五輪代表初選出

 東京五輪で競泳男子代表に初選出された200メートル平泳ぎの佐藤翔馬(20)が20日、所属する東京・豊島区の東京スイミングセンター(SC)で練習を公開した。

 今月の日本選手権で世界歴代2位となる2分6秒40の日本新記録で五輪出場権を獲得。現在の世界記録、アントン・チュプコフ(24)=ロシア=の持つ2分6秒12を射程圏内に捉え、金メダルの有力候補に躍り出た。

 日本水泳界は五輪2大会連続2冠の北島康介氏(38)以来、世界で勝てるスイマーが不在。北島氏は、佐藤が小学3年から所属する東京SCの大先輩で、“ポスト北島”としても期待を集めている。

 東京SCは1964年東京五輪で競泳日本代表の惨敗がきっかけで設立された。「選手強化ができるプールを東京に作る」と前回の東京五輪事務総長・故田畑政治氏らの尽力で五輪規格の50メートルプールを屋内に完成。57年ぶりの東京五輪に、佐藤は伝統を背負っての出場となる。

 佐藤は少年野球チーム「オール麻布」にも所属し、プロ野球日本ハム・清宮幸太郎内野手(21)の1学年後輩で一緒にプレーしていた。「平泳ぎを最後までやりたい」と水泳を選んだ。8歳の時に、北京五輪で金メダルを獲得した直後の北島氏と会ったときの存在感が最終的な決め手になったという。

 幼稚舎から生粋の慶応ボーイ。父・新平さんは内科医で4代目、実家は医者の家系でもある。本大会では池江璃花子(20)、瀬戸大也(26)らに注目が集まり、佐藤の知名度はまだ高くないが「金メダルを取る」と言い切った。

 東京五輪の1年延期がなかったら競泳日本代表には選ばれていなかった。転がり込んできたチャンス。多くの期待と重圧もあるが、どこ吹く風のたくましい若者である。(編集委員・久保武司)

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