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プロ野球と五輪は一蓮托生 緊急事態宣言でシーズン中断なら「中止論」不可避 感染防止と観客動員を両立し政府に協力の自負 (1/3ページ)

 東京都は21日夜、政府に特別措置法に基づく緊急事態宣言発令を政府に要請した。先んじて要請した大阪、兵庫などの関西都市圏では新型コロナウイルスの感染が急拡大中。大阪府の吉村洋文知事(45)は宣言期間中のイベントについて、原則的に「中止か延期」との考えを示した。開幕から1カ月もたたないプロ野球にも影響は必至。日本野球機構(NPB)は昨年から観客を入れて試合を行うことで、コロナ下でも東京五輪を開催できるというテストケースの役割を担ってきた自負があるだけに、週内に予定される政府側との交渉でも有観客での開催継続を求める構えだ。意に反して無観客どころかシーズン中断となれば、今夏の五輪の中止論も一層高まることは避けられない。(片岡将)

 コロナ流行第4波の中心地となっている大阪ではこの日、新規感染者数が1242人に上り最多を更新。兵庫も過去最多の563人に達し、感染は拡大の一途だ。その要因として挙げられるのが、従来型に比べて感染力の強い変異株の割合の急増。東京都福祉保健局の推計データによると、今月5-11日の都内の新規感染者のうち変異株の占める割合は8割を超えるといい、都内でもこの日、3月の宣言解除後では最多となる843人の新規感染が確認された。

 各自治体は感染拡大を食い止めるためには人流の抑制が必要と判断しており、近日中に発出される緊急事態宣言を根拠としてイベントの中止や延期を求める方針でいる。

 すでに宣言発出を政府に要請した大阪府にはNPBのオリックス、JリーグのG大阪やC大阪の本拠地があるが、吉村知事は府内で予定されるスポーツイベントについて「期間中は原則、中止、延期をすべきだと思っている」と明言した。

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