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【江尻良文の快説・怪説】ヤンキース低迷でラブコールも? 楽天・田中将、メジャー復帰へ 首位争いでの再アピール必須

 米誌スポーツ・イラストレーテッド(電子版)が、田中将の楽天復帰を許したヤンキースを批判しているという。大リーグ屈指の名門が今季は低迷し、ア・リーグ東地区の最下位と出遅れているからだ。

 同誌は「田中を(日本へ)行かせたのはヤンキースにとって大きな失敗だった」とし、ヤンキースの低迷は「質より量」のキャッシュマンGMの補強方針が元凶と批判した。

 さらに「田中のヤンキース在籍時の成績は78勝46敗で防御率3・74。プレーオフになるとさらに頼りになった」と礼賛している。ヤンキースを離れたくなかった田中将にすれば、決して悪い気はしないだろう。

 が、田中将自身も楽天では故障で出遅れて苦戦中。17日の日本ハム戦(東京ドーム)で今季初めてマウンドに上がり、5回を投げ、被本塁打2本で敗戦投手に。「東日本大震災から10年目の今季、田中が帰ってきたのだから、8年ぶりのV奪回、日本一は間違いない」と狂喜乱舞した球団、ファンも沈静化している。

 田中は「もう一度、メジャーリーグ復帰の選択肢も考えている」と明言しているが、有力な若手がひしめくメジャーに、1度都落ちした日本のベテラン投手が復帰するのは実際には簡単な話ではない。ただ、ヤンキースがこのまま低迷し、ニューヨークのファンやメディアから田中復帰の要請が高まるのであれば、現実味のある話になってくるかもしれない。

 そのためには、海を越えて米国東海岸にまで評判が届くような活躍を楽天でする必要がある。楽天がソフトバンクと首位攻防戦をしている内に、絶対的エース復活をアピールできれば、米国でも田中復帰のラブコールが起こる可能性もありうる。

 野球ファンは日米にかかわらず移り気だ。田中将のメジャー復帰は、期待があるうちに結果を出せるかどうかにかかっている。(江尻良文)

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