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政府「無観客にしろ、でもテレビ観戦のため試合はやれ」 在京2球団、苦慮&困惑…球団幹部「あまりにも都合が良すぎる」 (1/2ページ)

 日本野球機構(NPB)と12球団は、緊急事態宣言の対象となった東京都と近畿3府県で開催される試合を、27日から来月11日まで無観客で開催する苦渋の決断に至った。球場に観客が入れられなければ興行は成り立たず、巨人とヤクルトの在京2球団は期間中の全試合の延期を望んだが、全日程が消化できなくなる懸念もあり計5試合の延期で妥結。方針を二転三転させて球界を翻弄する政府側からは、「ステイホーム中のテレビ観戦のため、試合はやってほしい」という信じがたいほど虫のいい要求まで届いていた。(片岡将)

 緊急事態宣言初日の25日、巨人-広島戦が行われた東京ドームには1万5345人が来場した。これだけのファンの姿が今後、宣言が解除されるまで消えることになる。ほかに対象地域に本拠地を置くヤクルト、阪神、オリックスも同様だ。

 事前に政府、自治体との折衝にあたっていたNPBの斉藤惇コミッショナー(81)は「科学的な根拠に基づいた合理的な説明と、経済的な補償が伴わなければ無観客開催は受け入れがたい」と反発しつつ、「今回は変異株の急拡大という想定外の事態であり、例外的な結論」とくぎを刺した。

 政府関係者との折衝の中では、宣言対象地域の球団の怒りを買う一幕もあった。在京球団の幹部は「政府側からは『期間中は無観客が望ましい。でも、試合は止めないでくれ』って。あまりにも都合が良すぎるでしょ」と怒りをぶちまける。

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