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初のコロナ下シーズン感染対策評価は…プロ野球ファン満足度ランキング 楽天トップ、阪神最下位 “密告システム”で観戦マナー徹底も (3/3ページ)

 さらに今年からは観戦中、周囲に感染対策ルールが守れていない観客がいた際の“密告システム”が導入された。球団公式アプリに新設された「新型コロナ対策連絡フォーム」に自分の席を入力のうえ、「大声を出して応援している」などの問題行動を明記して送信すると、情報が即座に球団の担当者内で共有されて警備スタッフが急行する仕組みだ。

 球団担当者によると、「通知件数は1試合平均10-15件程度です」とのこと。これなら近くに座る観客間で注意したり、警備員を呼んだりする必要もなく、無用ないざこざが起こる心配もない。

 今回の調査で最下位だった阪神の本拠地、甲子園球場では昨季中に本紙でも取り上げたように、観戦ルールを無視して応援歌を歌ったり、大声でヤジを飛ばしたりする観客が他球場に比べて明らかに多かった。スタンドに居合わせたファンの不安が、満足度にも反映されたとみられる。観戦環境の改善には、楽天の“密告システム”をまねるのも一考の価値ありだ。

 楽天は高評価にも手を緩めない。来場者にコロナ対策の満足度や不安な点をアンケートで集計。昨年だけで7000件近い回答を得た。特に「お叱りの声」をピックアップして、運営改善に生かしているという。

 「今年に入ってAIを活用した体表面温度検知ソリューションを導入し検温体制を強化したほか、楽天グループと連携し、小型無人機ドローンを使って除菌や抗菌の効果がある光触媒コーティングの溶剤を散布したりなど、新しい取り組みも実施している」と前出担当者。IT企業を親会社に持つ、新興球団ならではのスピード感だ。

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