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【あの名場面の裏側】G戦士編 藤田監督が育てた“平成の大エース”斎藤雅樹 きっかけは「ちょっと腕を下げて横から投げてごらん」の一言 (1/3ページ)

 「斎藤、ちょっと腕を下げて横から投げてごらん」-その一言が“平成の大エース”となるきっかけだった。

 1982年ドラフト1位で巨人に入団した斎藤雅樹はオーバースローの本格派投手だったが、いまひとつ伸び悩み、むしろ打撃センスに優れていることから打者転向を勧める声も多かった。

 そして1年目の83年、2軍生活を送っているとき練習を視察にきた藤田元司監督がサイドスローへの転向をすすめたのだ。

 斎藤の腰の回転が横回転なのに腕は上から投げ下ろすアンバランスを、腰も腕の振りも横にすることでスムーズにしようというわけだ。

 同じような理由で上手投げから横手投げに変更して不動の抑え投手となった例に長嶋巨人時代の角盈男がいる。

 横手からの投球だと140キロ台のストレートが打者からは150キロ近くに感じるし得意のカーブも「驚くほど曲がった」(斎藤)。

 藤田監督から王貞治監督に変わった翌84年に初勝利を挙げ85年には12勝8敗の成績を残すまでに成長した。しかし、精神面がひ弱のレッテルを押され王監督時代は中継ぎに降格することもあり、その後は鳴かず飛ばずの成績が続いた。

 88年オフ、藤田監督が再登板すると今度は投球フォームではなく精神面の改良に手をつけた。

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