記事詳細

【福島良一 メジャーの旅】100年ぶり本塁打トップで先発 エンゼルス・大谷の偉業がルースとカッブの“怨念対決”再現 (2/2ページ)

 同13日、ヤ軍2連勝で迎えた第3戦。ルースは投打の直接対決を志願し「3番・投手」で先発登板。6回途中4失点ながらもカッブを3打席無安打で1三振。打っては右翼席上段、中堅スタンドへと2本の特大弾を放ち13-8で圧勝した。

 その勢いは止まらず、最後の試合ももう少しで場外弾を含む2ホーマー。米野球史上最も偉大なバッターの競演はルースが全試合で合計6本塁打を放ったのに対し、カッブは1本だけ。翌日の新聞は「ルースがカッブのお株を奪った」と報じた。

 この年ルースは自己記録更新の59本塁打をマーク。全米のファンが熱狂し、新聞記者たちは連日ルースの記事に気の利いた見出しを付けようと懸命。バンビーノ、勝利のマハラジャ、打撃の帝王、強打の怪物…など次々に俗称が生まれた。

 こうしてジャズエイジに沸く、アメリカンヒーローの時代にルースが本塁打トップで先発登板し、因縁のライバル関係にあるカッブとの怨念対決を制した名場面をも再現されていく、大谷の二刀流復活劇だった。(大リーグ評論家・福島良一)

関連ニュース