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松山英樹が「黄昏時」のオーガスタで勝った意味 ローアマ10年、グリーンジャケット夢に「才能は有限。努力は無限」を有言実行 (1/4ページ)

 松山英樹が、日本人選手として、いやアジア人選手として初優勝した。その優勝の余韻は、いまだ消えることがない。

 「本当は、ガッツポーズをしたかったんですが、あのパットが決められなかったので…」と、松山は、はにかむような表情で語った。松山らしいと思ったのは、マスターズの優勝記者会見で米記者から「あなたは今、日本で最も偉大なゴルファーですが、そう感じていますか?」の質問に「いや最も偉大だとは思いません。でもメジャー大会で優勝できたのは僕が初めてだったこと。そして僕が、その優勝というハードルを目指してきて勝てたということです」と答えたことだった。

 松山が、そのハードルを越えようと現実的に決意したのは、2011年。ちょうど10年前にアマチュア選手として初出場したときだった。そこでローアマを獲得して表彰式に立った。中でも松山が感動的だったというのは、最終日18番ホールの出来事だった。松山を迎えるギャラリーの拍手と声援に「鳥肌が立ちましたよ。ホントに。初めての経験でした。(鳥肌が立った)もう1回は、表彰式。拍手が多すぎてびっくりしました。緊張しました。プレーより緊張しましたね。グリーンジャケットを見て、いいなと思いました。いつかは着たいと」

 それから松山は、座右の銘としている「才能は有限。努力は無限」という言葉通り努力し技量を磨き、増やした。

 ローアマを獲得して2カ月過ぎに松山の取材をしたことがある。印象的だったのは「帰国してからクラブを1度も握っていないんです」というコメントだった。

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