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新横綱また外国人力士か…照ノ富士の昇進に低いハードル コロナ禍の違反で処分受けるのは日本人親方や力士ばかり

 大関照ノ富士(29)=伊勢ケ浜=が12勝3敗で2場所連続4回目の優勝。本割で敗れた大関貴景勝(24)=常盤山=に優勝決定戦で雪辱を果たし、「決定戦になるといつも負けていた。一生懸命頑張ってよかった」と決定戦3度目の正直を喜んだ。

 師匠でもある伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)は、次の名古屋場所(7月4日初日)での綱取りに言及。「1年で3回優勝していますし、2場所連続で優勝していますから。(優勝に)準ずる成績となれば、そういう話は出てきますよね」と話した。ここ2場所とも12勝止まりの優勝だけに、本来なら横綱昇進には高いレベルの優勝が求められるが、ハードルはかなり低く設定された。

 夏場所前の「大相撲の継承発展を考える有識者会議」では、外国出身力士に大相撲の伝統文化を理解させるため、師匠の指導などを強化させるよう提言。モンゴル出身横綱らの暴力沙汰や長期休場を念頭に置いたものとみられるが、実際にコロナ下でガイドライン違反の処分を受けるのは、日本人の親方や力士ばかりという体たらくだ。

 土俵での力の差も歴然。1993年に曙が外国人で初めて昇進以降、横綱9人のうち日本出身は3人だけ。逆に2003年の朝青龍以降、5横綱のうち4人がモンゴル勢を占める。協会が「伝統だ、文化だ」と叫んでみても、モンゴル勢5人目の横綱誕生は時間の問題。結局は外国人力士に頼るしかないのが実情だ。 (塚沢健太郎)

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