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【ロバート・ホワイティング サクラと星条旗】エンゼル・大谷は奇跡のルーキー 抑えてきた感情を今シーズンから露出の一方で“修行僧”のような純粋さに米メディア「クギ付け」 (1/4ページ)

 私は日米の野球を非常に長い時間見続けてきた。長さではもう、誰にも引けをとらないとひそかに自負しているが、今年の大谷翔平のような選手をこれまで見たことがあるかと問われると、とてもイエスとは言えない。

 野茂英雄投手の「ノモマニア」は凄かった。ただそれはメジャーのストライキでファンの野球離れが起きたときに、日本から来たトルネードが新しい風を送り込んだという側面があった。

 イチロー選手が最も輝いたのは262安打したシーズンと3000安打を達成した年だった。そして間もなく殿堂入りする。松井秀喜選手は2009年のワールドシリーズでMVPに輝いた。

 だが今の大谷はこの3人さえも凌駕する。先発して打者として2番で出場したのは1903年以来のこと。同じ試合で100マイルを投げ、100マイルの打球を放ったのは史上2人目。

 本塁打王3回のノーラン・アレナド(カージナルス)やウラジミル・ゲレーロJr.(ブルージェイス)より打撃に優れ、投数に対してヒットを打たれる確率がア・リーグで最も低いサイ・ヤング賞投手、シェーン・ビーバー(インディアンス)よりいい投球をしている。そしてホームランダービーの上位。別次元の素晴らしさだ。最も成功を収めた日本人選手というだけでなく、MLB全体で最も成功した選手といっていいだろう。