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【ロバート・ホワイティング サクラと星条旗】会見拒否で大坂なおみが失ったもの 「病気」で一転、世界中から同情の声が寄せられているが…残る最大の疑問 (1/4ページ)

 女子テニス世界ナンバー2の大坂なおみ(23)が全仏オープン1回戦で宣言通り、記者会見をボイコットして罰金を科されると、「長い間大きな不安の波に苦しめられていた」と告白し、会見に臨むことなく大会から撤退してしまった。とても不幸な事態だった。

 病気ということで、一転、世界中から同情の声が寄せられたが、最大の疑問は、「記者会見の欠席が認められなければ今後も大会に出ないのか」ということだ。

 棄権を決めた大坂に対する私のリアクションは、「我がまま娘」というしかない。他の選手が義務として普通にこなす記者会見が、彼女にはストレスが強すぎてとても耐えられないという。これでは「泣き虫の赤ん坊」だ。

 これまでメディアに取り上げられたことで、年間5300万ドル(58億3000万円)もの金を稼ぐことができたことを考えれば、スポンサーのためにも相応の義務を果たす責任がある。大坂のいう不満はスーパーリッチで特権を許されたメーガン妃とヘンリー王子を思い起こさせる。

 カリフォルニア州モンテシトの大豪邸に住みながら、メディアからの攻撃を受けると、英王室の称号を返上しないまま、精神的なダメージを受けたと訴え続ける2人に似ている。

 元英国のコラムニスト、ピアース・モーガンも大坂の行為をメーガン妃らと重ね、「卑劣」と断じた。

 大坂はテニスボールを打つことで、コロナ禍と戦う医師や看護師、人々の命を守る消防士、教師たちより遥かに巨額の金を稼いでいる。しかも世界でもトップクラス。それを維持するにはハードワークが必要だ。しかし彼女の名声をもってしても、今回の発言は社会に貢献するものではなかった。

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