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【清水満 SPORTS BAR】“ポジティブな失敗”渋野日向子の目標にブレなし!

 結果だけなら“惨敗”だろうが、そこに悲壮感はなかった。女子ゴルフの渋野日向子(22)である。4月「ANAインスピレーション」から3カ月間、米ツアーで7戦して最高は「ピュアシルク選手権」(5月)の31位。最終戦の前週「全米プロ選手権」も40位に沈んだが、最終日の5アンダーに笑顔を見せ、ポジティブに総括した。

 「悔しいことがたくさんあったが、次にアメリカに来るときは、もっと戦えるんじゃあないかと…。よかったところ、悪かったところをしっかりと復習して、次に向けて頑張りたい」

 夢の続きがある。以前から「戦うたびに“アメリカでやりたい”という気持ちが強くなってる」と吐露し、「五輪よりも優先順位がアメリカ…」とも。今回の挫折?!にもブレはない。

 今後の目標は「米ツアー最終予選会」(12月2日開幕、米アラバマ州)挑戦である。144選手が2週間、72ホールを2度戦い、上位45人に来季の米ツアー切符が付与される。過去、山口すず夏が2018年36位、19年16位、河本結が19年9位で米切符を手にした。過酷な戦いだが、渋野は迷いなく突き進む覚悟でいると聞いている。

 今後「全英女子オープン」(8月19日開幕、スコットランド)には参戦する予定だが、主戦場は日本ツアー。万全の調整をして夢に向かう。すでにエントリー済みの「GMO&サマンサタバサ」(7月16日開幕、茨城)が国内復帰戦になる。

 そんな渋野に、野球界の名将・野村克也さんの言葉が似合う。

 『失敗と書いて、せいちょう(成長)と読む』

 いわく「人間、失敗して初めて自分の間違いや至らなさに気づくんや。そこで『なぜ失敗したのか』『何がいけなかったのか』と反省し、『どうすればうまくいくのか』『何をすれば…』と真剣に考える。この程度で人間は成長するんや」

 打法改造やコーチとの決別など、とかく渋野には周囲からの風当たりが強いが、自ら信じた道を進めばいいんです。 (産経新聞特別記者・清水満)

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