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【江尻良文の快説・怪説】「世界の王」の予測さえ超えた大谷 米国ファンも魅了される歴史的二刀流

 4日のTBSテレビ系「サンデーモーニング」で、球界ご意見番・張本勲氏が、エンゼルスの大谷に関して完全に宗旨変えした。もともと二刀流に否定的で投手専念を進めていたのだが、最近は大谷の打力を認めざるをえなくなっており、この日は打者一本を勧めた。

 「今、30本? ちょうどアメリカ野球の折り返しだから、このままバッティング中心にやってもらいたい。私はピッチャーの方がいいと思ったんだけど、最新のピッチャーの内容を見たら、振りかぶりが小さいんだ」

 張本氏はこれまで強く主張していた投手一本に関しては、故障の後遺症の不安も指摘。完全に前言を撤回し、改めて大谷の打者専念を進めた。

 張本氏と比べると、プロ入り同期でもあるソフトバンク、王貞治球団会長には先見の明ありだった。王会長は大谷のメジャー入りの際にこう明言していた。

 「投手専念を勧める人が多いが、僕としては打者としてやって欲しいんだ。投手だと毎日投げるわけにはいきません。それではもったいない。大谷のような素晴らしい選手は、毎日、米国のファンに見てもらいたいんだよ。だから、休みなく毎試合出場できる打者として期待しているんだ」

 今季ホームラン王争いを演じている大谷の姿が王会長の眼力を証明している。通算868本塁打の王会長の慧眼に脱帽するしかない。

 ただ、大谷は打者としてだけでなく、投手との二刀流にもこだわり、継続しているのだから、王会長の予測さえ超えている。大谷グッズに群がる米国のファン心理もよくわかる。メジャーリーグでもベーブルース以来という歴史的な二刀流に魅了されている。(江尻良文)

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