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【ロバート・ホワイティング サクラと星条旗】朝日新聞や三木谷氏、孫氏が反対しても…東京五輪、開催する以上大きな成功と感動を (1/3ページ)

 オリンピックを取り仕切る人たちの忍耐強さにはもう感嘆するしかない。

 各種世論調査で反対が根強かったこと、楽天グループの三木谷浩史会長やソフトバンクグループの孫正義会長からの反対意見が相次ぎ、朝日新聞社が開催中止を促す社説を掲載。コロナ禍がさらに猛威を振るうおそれがある中、それでも東京五輪は開催される方向になった。

 天皇陛下が現在の新型コロナウイルスの感染状況を大変心配されていると“拝察する”という宮内庁・西村長官の発言も流れを変えることはなかった。

 オリンピックを支持するグループは、中止を叫ぶ人たちを「左翼」だと決めつけた。人々の健康を心配する行為がなぜ、左翼なのかは興味深いところだ。

 それでも東京五輪・パラリンピックの主催者たちは何とかやりとげることだろう。

 2016年のリオ五輪がいい例だ。リオ五輪も様々な問題を抱えていた。あまりに問題が多すぎてブラジルの人々は、空港に到着した各国からの旅行客に対して「このまま帰ってくれ」と訴えたほどだった。

 当時ブラジルは1929年の世界恐慌以来、最悪の経済不況に陥っていた上に「ラバ・ジャット」と呼ばれる政界汚職の摘発が続いていた。

 ジカ熱の流行に加え、グアナバラ湾には、ゴミが大量に放置されていて汚染がひどかった。動物の死骸やテレビ、ソファ、靴などがあふれ、地元生物学者から「巨大なトイレ」と呼ばれた。

 テロの恐怖や、ロシアのドーピング・スキャンダルもあった。

 選手村はトイレが壊れて水びたしになり、オーストラリア選手団は700人の選手をホテルに宿泊させたが、「普通に住めるのは31の建物のうちわずか10だった」と言った。

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