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元広島・前田智徳氏の次男で慶応高エース・晃宏投手 親子鷹で最後の夏に輝け!

 夏の高校野球神奈川大会1回戦で12日、元広島外野手の前田智徳氏(50)の次男で慶応の背番号「1」を背負う晃宏投手(3年)が桐蔭学園戦(保土ヶ谷)に救援登板。3回1/3を2失点で切り抜け、5-4の逆転勝利を呼び込んだ。

 大会直前の練習試合で右膝を負傷も、電気と超音波治療などを毎日繰り返し、患部をテーピングで固めてどうにか登板にこぎつけた前田。5回に1-2と逆転され、なお5回2死二、三塁のピンチでマウンドを託されると、四球で満塁としたが空振り三振でピンチを脱した。味方が再逆転後の8回に4安打を浴びて2点を失ったが、逆転のホームは許さず。「こういう状態でもチームを引っ張れる。できる限りのプレーをしたい。みんなでひとつになれてよかった」と笑顔がはじけた。

 昨年はコロナ禍で部の活動が約4カ月間休止。チームメートとも会えないなか、練習相手を務めてくれたのが父だった。「ウチのドラ息子が高校球児なのでね。グラウンドで気兼ねなく助言とかサポートができれば」と、昨年2月に学生野球資格を回復していた。

 ある3年生部員の母親は「晃宏君はチームの休止中もお父さんを相手にアドバイスをもらいながら投げ込んでいたようです」と明かし、「ウチの子もスイングの動画をチェックしてもらって、『すごく分かりやすくて、めちゃくちゃためになった』と喜んでいました。本当にありがたい」と感謝しきりだ。

 前田は「父にはリハビリに付き合ってもらったし、たくさん手助けもしてもらった。誰よりも輝くことが、支えてくれた父や母、仲間や監督さんへの恩返しになる」と最後の夏の決意。父も熊本工時代に躍動した甲子園の舞台を目指す。 (片岡将)

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