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【江尻良文の快説・怪説】日本ハム・斎藤佑樹の紆余曲折の野球人生 二軍で今季実戦初登板

 12日、日本ハム・斎藤佑樹が、イースタン・リーグのDeNA戦(鎌ヶ谷)で今季実戦初登板した。昨年10月16日のイースタン巨人戦以来、269日ぶりの実戦マウンド。打者3人に投げ、9球で三者凡退に抑え、最速は132キロだった。

 早実時代に甲子園のスーパースター“ハンカチ王子”として大騒ぎされたが、プロ入りせずに早大進学。ドラフト1位で日本ハム入りしてすでに10年目で33歳。右ひじ靭帯断裂からの復帰を目指しているが、前途は多難だ。

 もし、PL学園・桑田のように、早大進学せずにプロ入りしていれば、大成したのではと、事あるごとに思ってしまう。

 自らは、早実から巨人入りしたが、大先輩であるソフトバンク・王球団会長は早大進学を強く推していた。

 「野球選手なのに、タレントみたいに、女学生から主婦までに、“ハンカチ王子”などと呼ばれて、テレビのワイドショー番組で大騒ぎされている。大学に行って、もうひとランク上の野球の実力を身に着けた方がよい。それからプロ入りしても遅くない」

 師匠・荒川打撃コーチのマンツーマン指導で、4年間かかっての一本足打法完成。あの世界の王ですら高卒では通用しなかった。だから、斎藤にも早大進学で実力アップしてからのプロ入りを強く勧めたのだろう。

 が、現実はその通りにはいかない。現状の斎藤を見ていると、結果論だが、早大進学をしたことでプロデビューのタイミングを逸した印象がある。勢いがあっただけに、早実から即プロ入りした方がベターな選択だったように思われるのだ。

(江尻良文)

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