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【清水満 SPORTS BAR】今年の国内5戦でトップ10入りゼロ、悩めるシンデレラは“ニュー渋野”模索中

 女子ゴルフの渋野日向子(23)が前週「GMO&サマンサカップ」(茨城)で、2日間通算2オーバー。2打足りずに予選落ちした。4月から米ツアーに挑戦。3カ月半ぶりの国内ツアー復帰戦には、大勢のギャラリーが詰めかけた。注目の“一番人気”だったが、ファンを裏切る結果となった。

 今年に入って国内5戦でトップ10入りもない。“シンデレラ”は“ただの人”になってしまった?! 帰国後2週間の隔離期間を経て、本番前にゴルフ場でのプレーは大会前日のプロアマ戦が初めてという実戦不足…。大勢のファンの期待に応えたいというプレッシャーもあった。予選落ちした2日目は前半で4連続ボギー。後半に入っても3メートル前後のバーディーパットをことごとく外した。

 「私のクセで、決めたい距離につくと顔が上がるのが早くなる。フェースが開いて薄く当たってしまい、スライスなら右へ、フックなら左へと早く切れてしまう。それがすごく出てしまった」

 入らないパッティングを冷静に分析する渋野がいた。予選落ち直後、長い時間をかけて練習グリーンで調整する姿があった。理由が分かれば改善はできる。そう思う。

 昨秋から取り組んだ打法改造。2年前に全英オープンで勝利したスイングを捨て、トップの位置を浅くして再現性を高めるスイングに変えた。周囲から「なぜ…」の雑音も聞こえてきたが、渋野の意思は固い。

 「3カ月前の日本の試合よりは確実に良くなっている。(予選ラインぎりぎりで)バーディーを取りたいホールで力んでしまった現象が起きていたが、距離もちょっとずつ出ている。精度を上げて完成形に近づけたい」

 いま必死に“新たな渋野”を模索する姿を信じたい。今週「大東建託・いい部屋ネット」(22日開幕、北海道)、次週「楽天スーパー」(29日開幕、兵庫)にも参戦する。皆さん、長い目で見ましょう。きっと戻るって、会心の“しぶこスマイル”が…。 (産経新聞特別記者)

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