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使命果たしに上野由岐子“万感の第1球” 前日は“珍客”にクマった ソフトボール

 ■ソフトボール 1次リーグ 

 東京五輪は21日、23日の開会式に先立って競技がスタート。全体の先頭を切って午前9時過ぎから、福島市の福島県営あづま球場でソフトボール1次リーグの日本-オーストラリア戦が行われた。

 ソフトボールは日本が金メダルに輝いた2008年北京大会以来、3大会ぶりに五輪の実施競技に復帰。前日20日に宇津木麗華ヘッドコーチ(58)は、開幕投手を「一晩考えさせてください。明日朝(結論を)出したい」と話していたが、先発に選んだのはやはり絶対エースの上野由岐子(38)だった。

 北京の戦友たちが次々と現役を退くなか、「私のソフト人生の軸は下に伝えること。その次に金メダルが目標」と使命感を背負い、右腕を振り続けてきた。1年の開催延期も乗り超えて、たどり着いたまっさらなマウンド。万感の思いを込めて第1球を投げ込んだ。

 この記念すべき今大会最初の競技も、コロナ禍で残念ながら無観客開催となったが、前日には“珍客”が襲来した。球場があるあづま総合運動公園内に午前7時30分頃、体長1メートルの小熊が出没。しばらくうろついて姿を消したという。幸い被害はなかったが、関係者は「まさかこのタイミングで入ってくるなんて…」。宇津木ヘッドも「えぇ、本当に!? 熊は動物園でしか見たことがない」と目を丸くした。

 山に近い同公園では年に数回、熊の目撃情報があり、普段は定期的に爆竹音を流して寄せつけないようにしているというが、今回は「試合の妨げになるため絶対にできない」(前出関係者)。大事な初戦の最中は熊にもおとなしくしてもらいたいものだ。(山戸英州)