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序二段からわずか14場所 新横綱、照ノ富士が誕生 大関陥落後からの最高位は2人目

 日本相撲協会は21日、秋場所(9月12日初日・両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会を開き、第73代横綱照ノ富士(29)=伊勢ケ浜=が誕生した。外国出身では7人目、モンゴル人としては5人目。新横綱誕生は2017年初場所後の稀勢の里以来となり、伊勢ケ浜部屋で昇進伝達式が行われた。

 照ノ富士は15年夏場所後、23歳で大関昇進も、両膝の負傷や内臓疾患のため14場所で陥落。19年春場所には西序二段48枚目まで番付を下げた。

 しかし8場所で幕内に戻り、再入幕の昨年7月場所で2度目の優勝。それまでは力任せの相撲が目立ったが、照ノ富士は「ケガをしたことで、いらない動きをしないようになった。そういう相撲に変わっていった」と膝の故障が転機になったと振り返る。

 今年春場所で21場所ぶりに大関復帰。夏場所は12勝で優勝、名古屋場所は横綱白鵬との千秋楽全勝対決に敗れたものの、14勝1敗の好成績を収め、どん底からわずか14場所で横綱に駆け上がった。大関から陥落後、最高位に就くのは三重ノ海以来2人目となった。

 今場所前に照ノ富士は横綱について「力士になった人がみんな目指している一番の地位。なった人にしかわからないことがいっぱいある地位だと思う。だからこそ経験してみたい」と話していた。

 師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は、日馬富士に続く横綱を育成。元横綱の親方が、複数の横綱を育てたのは、初代若乃花(二子山親方)が2代目若乃花、隆の里。北の富士(九重親方)が千代の富士、北勝海を輩出した例がある。