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【山崎武司のメッタ斬り 生涯ジャイアン】大谷翔平を徹底解剖 打ち方、体型…昨年とは全てが違う 狙える“10勝50本塁打” (1/2ページ)

 エンゼルスの大谷翔平が止まらない。34本塁打はもちろん、飛距離にも驚かされるが、昨年までとは全てが違う。打ち方も体格も変わっている。

 昨年までは引っ張り切れずに、センターから左方向への本塁打が多かった。今年は打つときに体が後ろに反り返るような形になるので、ライトへ引っ張ることができている。

 軸足(大谷は左足)に体重を残したままスイングすると体が反るが、昨年までのフォームは今ほど反っていなかった。おかわり君(西武・中村)やバレンティン(ソフトバンク)、僕も楽天で晩年はそういう打ち方をしていた。

 技術的には、構えるときにトップの位置が深くなって、ボールに到達するまでの間が取れているのでポイントがより体の近くになり、ボールを捉える確実性が増して内角の難しいコースもさばけるようになっている。弓をグッと引いて、ポンと振り下ろす原理。以前は真ん中ぐらいで離すようなイメージだったので飛距離が出なかったのが、今は目いっぱい引いている感じになってパワーが増した。詰まったように見えても芯で捉えているので、普通に打てば反対方向でも本塁打になる。

 身長193センチと日本人離れした、メジャーリーガーにも引けをとらない体格をしているのは大きい。体全体に力があるが、昨オフの間に相当ストイックに肉体改造に取り組んだのだろう。右足を上げず、体重移動をしないで、上半身の力で打っているが、ただ身体を大きくしたのではない。筋肉の鎧をつけると、どうしても体の回転が悪くなってしまう。それが疎かにならないように、食事面なども研究し、トレーニングしたと思う。

 誰に似ているかと聞かれても、比較できる選手がいない。僕が見てきた中でも初めてのタイプで、今までの選手を超えてしまっている。“大谷タイプ”としか言いようがない。