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【神谷光男 スポーツ随想】混乱招く高野連の無観客と「集団感染」の定義 夏の甲子園一般客の入場はなし…透ける五輪追随主義 (1/2ページ)

 味気ない無観客の五輪の“口直し”には五輪閉会式の翌日、8月9日に始まる甲子園の高校野球がぴったり、と思っていた。ところが、主催の日本高野連と朝日新聞社は臨時運営委員会で新型コロナウイルスの感染状況を考慮し一般客への入場券販売は行わないことを決めた。

 春のセンバツはブラスバンドは認められなかったが、上限1万人の観客を入れスタンドはそれなりに盛り上がった。プロ野球やJリーグも収容人員の50%とか、上限1万人と紆余(うよ)曲折ありながらも、お客を入れている。流れから見て夏の甲子園の観客もプロ野球並み、と思っていた人も多かったろう。

 「夏はセンバツに比べ出場校も多く期間も長くなる。感染力の強いデルタ株の流行もあり、総合的に判断した」と日本高野連は説明している。

 無観客でも、学校関係者に限り入場させるという。それぞれ約2000人ずつで観戦はアルプス席ではなく一、三塁の内野席を使用する。

 在校生や保護者から卒業生、もっと広げれば出入りの業者も学校関係者といえなくない。甲子園に近い府県の代表や、念願の初出場を叶えた学校など「われもわれも」と希望者が殺到し、2000人では収まらないかもしれない。

 最終的には学校の判断に任せ、各校の責任者に人数、氏名を確認した入場者確認リストの提出を求めるというからなんとも、ものものしい。

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