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13年越し連覇、ソフト日本が「金」 苦楽を共にした大エース・上野と“心中采配”宇津木HCが貫いた信念 (1/2ページ)

 3大会ぶりに復活したソフトボールは27日、横浜スタジアムで決勝が行われ、日本代表が米国代表を2-0で撃破。金メダルに輝いた2008年北京大会以来、13年越しの五輪連覇を達成した。宇津木麗華ヘッドコーチ(58)は、苦楽を共にしてきた大エースの上野由岐子投手(39)=ビックカメラ高崎=を信じ抜く“心中采配”で世界を制した。 (山戸英州)

 先発上野は6回のピンチで降板していたが、宇津木ヘッドは最終7回に再びマウンドに送った。今大会通算389球目を捕手の我妻がファウルグラウンドでつかんだ瞬間、ナインがマウンドに駆け寄り、指揮官も上野と涙の抱擁。自然と胴上げの輪ができ、横浜の夜空で3度、宙に舞った。

 北京生まれの指揮官は帰化後、選手として2000年シドニー、04年アテネの2大会でメダル獲得に貢献。引退して代表を率いるも一度は身を引いた。東京五輪でソフトボール復活が決まった16年秋に復帰後、一貫してチームの軸を託したのは人気、実力ともにソフト界を引っ張ってきたレジェンドの上野だった。

 今大会では将来を見据え、新星・後藤希友投手(20)=トヨタ自動車=を中継ぎで起用して経験を積ませたが、大事な試合の先発は上野にこだわった。一部では世代交代に反するとの声も上がったが、信念は曲げなかった。

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