記事詳細

桃田賢斗、響いた昨年の大事故 まさかの1次リーグ敗退「まだ五輪をやっていたかったな」

 28日のバドミントン男子シングルス1次リーグA組で、男子シングルス世界ランキング1位の桃田賢斗(26)=NTT東日本=が過去負けなしの相手に0-2で惨敗。絶対王者は実戦感覚の不足で、まさかの敗退に追い込まれた。

 「最後まで苦しい展開だった」。苦汁を飲まされた相手は世界ランク38位の許●(=にんべんに光)煕(25)=韓国。第1ゲームの前半は10-5とリードしたものの、鋭いスマッシュに全く反応できない場面が続いて10連続失点を喫し、「自分でもどうしていいか分からず、そのまま1ゲーム目が終わってしまった」。第2ゲームも前半はリードしたが、またも6連続失点。19-19まで粘ったが、勢いを止められず力尽きた。

 五輪までの道は前途多難だった。2016年の前回リオ大会は、違法賭博問題で出場を棒に振った。20年1月にはマレーシアで交通事故に巻き込まれて大けがを負い、一時は「引退」という言葉も浮かんだ。2月に右目の眼窩底骨折の手術を受け、復帰戦となった12月の全日本総合選手権こそ制したものの、久しぶりの国際大会となった今年3月の全英オープンは準々決勝で敗退。コロナ禍も重なって実戦が不足し、五輪本番までに感覚を戻しきれなかった。

 ようやくたどり着いた晴れ舞台は、早すぎる幕引きに。「まだ五輪をやっていたかったな」と声を詰まらせた。

関連ニュース