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金メダルラッシュ柔道快進撃のウラに“コロナの影” 海外勢、直前合宿も練習予定が「全て飛んだ」 (1/2ページ)

 30日の柔道女子78キロ超級決勝で素根輝(21)=パーク24=がオルティス(キューバ)を破り、今大会の柔道勢9個目となる金メダルを獲得。五輪柔道史上最多を更新したが、空前のゴールドラッシュの陰にはコロナ禍の暗い影が潜む。

 五輪初出場の素根は身長162センチと最重量級にあっては小柄ながら、大柄な相手にも投げにいく攻めの姿勢を崩さず。「体が小さくても努力すれば勝てる証しになった」と涙ながらに語った。

 敗れたオルティスは2008年北京大会で銅、12年ロンドン大会で金、前回16年リオ大会で銀のレジェンド。31歳は「コロナに感染して準備期間は2カ月だった。銀メダルでも取れてよかった」と話し、練習もままならない中での4大会連続の表彰台に安堵を見せた。

 柔道関係者は「今大会で海外勢は、関東近郊の大学を拠点に直前合宿を行い、学生相手に乱取りなどを手伝ってもらい調整する予定だったが、コロナで全て飛んだ」と明かす。一方で日本勢は選手村に入らず、ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)を練習拠点にして会場近くの宿泊施設を利用。調整に集中できる環境を整えたことが功を奏した。今回ほど地の利を生かした五輪は過去に例がないだろう。

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