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ドーピング疑惑巡り米露戦勃発? 好調ROCに、さや当て続く予感

 米露間の対立が東京五輪でもヒートアップ。男子競泳で金メダルを獲得したロシアオリンピック委員会(ROC)の選手を、銀メダルに終わった米国の選手がドーピング疑惑を念頭に批判し、ROC側の猛反発を招いている。

 ロシアの選手たちが今大会に、自国名でなくROC名義で参加しているのは、複数競技にまたがるドーピングへの制裁だ。7月30日の男子200メートル背泳ぎはROCのエフゲニー・リロフ(24)が制したが、銀メダルに終わった米国のライアン・マーフィー(26)はレース後に衝撃発言。「今回はクリーンだったと思うか」と報道陣に問われ、「100%の確信を持ってその質問に答えられない。過去のことがある」と不信感をあらわにした。

 マーフィーは前回2016年リオデジャネイロ大会の背泳ぎ100メートル、200メートルで2冠。だが今大会は同27日の100メートルでもリロフとクリメント・コレスニコフ(21)に次ぐ3位に甘んじている。絶好調のROC勢を牽制し、「これが現実だ。自分がおそらくクリーンでないレースで泳いでいると1年中考えるのは、精神的に大きな負担になる」と訴えた。

 リロフも黙ってはいない。「私は常に薬物検査を受けているし、ADAMS(世界反ドーピング機関のデータベース)のフォーム入力も欠かしていない」と潔白を主張。ROCは公式ツイッターで「われわれの勝利がどれほど(誰かの)気力を奪うものだったか。そうだ、われわれは五輪に参加している。人々がそれを好もうと好まざるとだ」と皮肉を込めて反撃した。ROCは30余の競技に300人以上が出場。五輪後半戦も禁止薬物を巡るさや当てが続きそうだ。

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