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パラ組織委「結団式」の名が泣く迷走ぶり 選手や関係者の接種率「把握しておりません」から一転「88%」の明言

 24日開幕のパラリンピックに出場する選手には「さまざまな事情があり接種できない方もいる」として、新型コロナウイルスのワクチン接種率は把握できないと主張していた組織委が17日、一夜にして前言を撤回した。

 先んじて開催された五輪に際しては、選手や関係者の接種率は約85%と公表。一方でパラリンピックについては、前日16日に武藤敏郎事務総長(78)が「詳細を把握しておりません。さまざまな事情がありパラアスリートの中には接種できない方もいる。IPC(国際パラリンピック委員会)でも把握できないと聞いている」と明示しない考えを示したばかりだった。

 ところが、一夜明けて都内で開催されたパラリンピック日本選手団の結団式後、会見で河合純一団長(46)は選手団が6月から接種を進めており、「85%近く終わっている」と具体的な数値を明言。これを受けて組織委は、来日して選手村に滞在している選手や関係者の88%が、接種を済ませた状態であると明らかにしたのだった。

 高谷正哲スポークスパーソンは「IPCから伝えられた数字」と説明。「事務的なミスで(橋本聖子組織委)会長、事務総長に本来、伝わっているべき数字が伝わっていなかった。おわび申し上げたうえで本日お伝えします」と頭を下げた。開幕直前にもかかわらず、日本選手団とのコミュニケーション不足を露呈。「結団式」の名が泣くチクハグぶりだ。 (編集委員・久保武司)

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