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入江聖奈「金」獲得までの軌跡 リングでの闘争心と笑顔の“ギャップ”が魅力 支えてくれた多くの方に感謝 (1/2ページ)

 東京五輪ボクシング女子フェザー級で金メダルを獲得した入江聖奈(20)。リングで見せる闘争心と、好感度あふれる笑顔とのギャップが魅力だ。伸びやかなパンチとスピードあふれる動きは天賦の才だが、金メダルまでの道のりには苦労もあった。

 日本女子初の五輪ボクサーとして大仕事を成し遂げた鳥取県米子市出身の日体大3年生。小学校2年のとき母マミさん(48)が読んでいた漫画「がんばれ元気」に影響されてボクシングを始めた。地元の「シュガーナックルボクシングジム」で競技を始めると、きれいなパンチを決める快感のとりこになった。

 鳥取・後藤ケ丘中陸上部では800メートルで全国大会に出場するなど脚力もあり、持ち前の運動神経と勘の良さで小中学校時代は向かうところ敵なし。高校時代はジムに週7日通い、1日4時間練習に打ち込んだ。

 2013年に東京五輪開催が決定すると金メダルの夢を思い描くようになったが、米子西高1年だった5年前、ボクシング女子が公開競技として実施された全国高校総体で、一緒に東京五輪に出場している2学年上の並木月海(自衛隊)に人生で初めて敗北を喫した。

 歓声が聞こえる会場を出て、敗北を噛みしめながらシャドーボクシングをしたわびしさは忘れない。負けなければわからなかった目標の大きさや、託された多くの夢を背負っていることを知って東京五輪を迎えた。

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